沖縄は、本土とはまた別の文化圏であるため、独自の文化が発達している文化圏でもあります。
そんな沖縄では、ユタと呼ばれる存在を追い求めていると「ノロ」という存在について知ることとなりました。
ユタとノロの違いとは、一体何なのでしょうか?
沖縄のユタとノロ
沖縄といえば、多くの人たちの拠り所となっているのがユタの存在です。
ユタについては、以下のユタについての記事も合わせてチェックされてみてください。
▶【沖縄のユタとは?通常は沖縄の人しか占ってもらうことができないユタの存在】
ユタに会いたい!
と沖縄で思っても、なかなかユタの方に会えない理由がようやくわかったのです。
それが、沖縄のユタとノロについて知るきっかけとなりました。
沖縄のユタとノロってどう違うの?
沖縄では、いわゆる霊界と繋がっている巫女的存在と言われているのが「ユタ」、そして「ノロ」の存在です。
呼ばれ方が違うだけじゃなく、両者には明確な違いがあります。
沖縄のユタとは、沖縄の人たちのために、そして沖縄という地を守るために相談に乗ったりする存在です。
いわゆる「占い師的な存在」ですね。
そして、沖縄のノロとは「神職」であり巫女的存在なのです。
ユタは、いろいろな家柄に生まれることが多かったりしますが、ノロは代々伝承されているものです。
始まりは、高貴な家柄の人しかノロにはなれなかったそうですね。
時代が流れて行く中で、ノロになる儀式というのが行われなくなってしまいましたが、ノロになれる資格というのも明確に存在しています。
ノロになるための資格として、
- 30歳から42歳の女性であると言うこと
- 久高島で生まれ育った女性であると言うこと
が掲げられています。
昔はもっと厳しく、島から一歩も出たことがない女性じゃないと、ノロにはなれなかったのです。
ノロになるためには、「イザイホー」と呼ばれる儀式が12年に1度行われるため、5日かけて行われるその儀式でノロになる資格を与えられた人だけがノロになることができたのです。
久高島のノロの儀式は終焉へ
そんな中、ノロの儀式であるイザイホーは、かれこれ何十年も行われていないそうですね。
なぜなら、ノロの資格を継承する後継となる者がいないためです。
そのようなことからも、ノロとユタなどが混同されることになったようですね。
久高島が神の島と呼ばれる理由
沖縄の久高島は、神の島として有名な島です。
神の島と呼ばれる理由はいろいろありますが、一つは「アマミキヨ」が天から降りてきて初めて国を作った場所だからとされています。
そして、「イザイボー」の儀式が行われノロの人たちがたくさんいた島だからというのも理由の一つなのかもしれません。
沖縄でユタやノロの方になかなか会えない理由は?
沖縄では、ある意味「内地の人」には明らかにしていない文化が存在しています。
そんなことを、沖縄の島に住む友人に聞くこととなりました。
なかなか沖縄の人々は、内地の人に心を開かないことがあります。
知られたくない部分について触れられると、心を閉ざしてしまう傾向があるのです。
「ユタのこと」についてもそうなのです。
前述の通り、ユタとノロの違いは「ユタは沖縄の人たちのためにいろいろな施策をする方」です。
そのため、ユタに会いたいと言っても、何かしらのつながりがない限り会うことは難しいものだということを知りました。
沖縄のユタのこと、そしてノロの存在について知り、もう一度沖縄に足を運んでみたくなりました。
今回は行けなかった「久高島」に行き、何かしらの情報を得られたらと思った次第です。
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